連続テレビ小説『ひよっこ』は、1964年の時代がモデルとなっています。

 

今のように、インターネットが普及していなかった昭和の時代です。

 

その頃の若者たちである『金の卵』は、家族を守るために集団就職で上京していきました。

 

集団就職とは?

syuusyoku

『出典・写真展東京の半世紀

集団就職とは文字通り、集団で就職先に向かうことを意味しますが、現代では考えられない現象だと思います。

 

まず、1つ目は家計の問題でした。

 

戦後の日本では、どこも生計が苦しい状態でした。

 

なので、義務教育である中学校までしか行かせてあげることができなかったのです。

 

そのため、多くの中卒者を都会に就職させることで、経済的にも自立させることが期待されていたのです。

 

これは家族だけでなく、学校側も集団就職を勧めていたという背景があるのです。

 

2つ目は、選択肢が東京しかなかったということです。

 

平成のように、地方にいようと都会に負けない企業を生み出し、先進技術を発信していく・・・という時代ではありませんでした。

 

もちろん、地方でも農業が行われており、跡を継ぐ若者たちもいました。

 

しかし、それだけでは大家族を養うことはできない時代でした。

 

そのため、農業よりは賃金の高い東京へ若者たちは押し寄せたのです。

 

また、東京もそれぐらい、労働者を求めていた時代でした。

 

高度成長期として盛んだった1964年ごろは、多くの企業が人手を求めていたのです。

 

金の卵とは?

『古き良き時代』と言われた昭和の時代で、高度成長期を支えた若者たちを『金の卵』と呼んでいました。

 

東京の中小企業にとっては、それぐらい歓迎すべき存在だったのです。

 

低賃金で長時間労働という過酷な環境でも働いてくれる15歳の若者たちは、多くの技術を吸収してくれる有能な職人になるので、中小企業の支えとなりました。

 

また、『金の卵』だけでなく、『月の石』『ダイヤモンド』とも呼ばれていたようです。

 

集団就職が与えた影響

時が流れるにつれ、集団就職が与えた影響は日本の環境を変え始めていました。

 

まず、地方は高齢者が増加していき、集落では次々と人手不足となり、最悪の場合、廃村となってしまった場所もありました。

 

また、若者が増え続けた東京では、若者文化が急速に発展していきます。

 

1番の問題となったのは、弟子と師匠が学歴の低いものばかりとなってしまったことです。

 

マナーの悪さ、常識のなさなどが問題となり、都会の学生たちとの教育格差が起こってしまいます。

 

集団就職で高度成長期は支えられましたが、新たな問題が浮上していったのです。

 

スポンサーリンク

まとめ

集団就職は、様々な要因から衰退していきます。

 

労働基準法の改正により、18歳未満の若者たちが年少者と見なされ、深夜の労働時間が制限されます。

 

また、1974年のオイルショックにより、経済が再び悪化します。

 

そのため、労働に制限が多い15歳未満の若者たちを採用するより、高卒の採用が主流となったのです。

 

集団就職という文化はなくなってしまいましたが、『金の卵』たちのおかげで日本の高度成長期が支えられたのは、紛れもない事実です。

 

そんな名もなき若者たちに焦点を当てた『ひよっこ』は、今の時代の若者たちにはどう映るのでしょうか?

 

注目トピック

【ひよっこ朝ドラ キャスト】岡田恵和が脚本を担当!1964年を舞台にした思い

スポンサーリンク